ニーベルングの指環シリーズ
ワルキューレ第二幕第四場
リヒヤルト・ワーグナー
死の影の使者は「若狼」の実の姉であった。
姉は弟が苦しまないように心砕いて極楽浄土に招くが、弟は妹が一緒で無いと意味が無いと絶望する。
姉は本来の運命の糸は弟が勝利を得、神々の悪夢の元、指環奪還をするものであったが、その輝かしい運命がみすぼらしい死に変わってしまった事を吐露する。
勝利の剣が敗北の剣と化すならば、総ての命を今此処で刈り取ると「若狼」は宣言してしまう。
姉はそれを聞いて・・・・・