ニーベルングの指環シリーズ
ワルキューレ第一幕第三場
リヒヤルト・ワーグナー
座して死を待つしかない「若狼」のもとに光明が差し込む。
それはこの家屋敷の「犬の嫁」であった。
彼女は不幸な自分の婚礼の席に若しかしたら父親かもしれない人物が尋ね来て約束の剣を置いていった事を語りだす。
そして自分は飼い慣らされた「牝犬」では無く、「若狼」と血を同じくする自由な「狼」であることを悟る。
約束の剣は開くのか本当にこの若者が約束の人物なのかそれが今試されようとしていた。