こんにちは武神 妖虎です。
此処で粗筋を書くつもりは在りません。
一通りの粗筋はその他文献(リンク集を参考)を浚って下さい。
ワーグナーが「ニーベルングの指環」に対しての名称に付いて、
ある規則性を持たせて在るのは過去のワーグナー研究家の文献に述べてありますが、
ここでその理論を展開させても詮無いので、
もう一歩進めることにしましょう。
日本語の特性に付いて面白い機能(?)があるのでそれをここでは利用する事にします。
それは当て字プラス日本のコマーシャリズムです。日本語の漢字には作り方からの例で云うと象形(目、山)指示(上、下)会意(日と月で明、木と木で林)形声(草冠プラス化で花)、用い方から転注(楽(ガク)→ラク)、仮借(亜米利加、巴里)等が在りますが其れを忘れて頂いてください。
例えば本気と書いて、マジとルビ振ったり。原題We built
this cityが「シスコはロックシティ」とか、Girl just
have a funが「ハイスクールはダンステリア」とか訳の解らない題名を付けて平気な顔してガンガン売りつける厚顔無恥な精神を拝借する事にします。
ワーグナーが表音文字のドイツ語を表意文字的使いまわししているのに気が付いたのはワルキュレーのテキストを弄っている時です。
まず最初のジークムントの名を語る所
フリームント→自由何某
フローヴァルト→喜び何某
ヴェーバルト→悲しみ何某
ここまでは一寸かじった方なら解ります。
でフンディング
「あれフントって犬じゃなかったっけ」がスタート
じゃヴェルゼは・・・ウムラウトのo¨の部分を其のままOとしたら
作中でもしきりに狼に寄せて書いてあるのでWol(F)狼
狼と犬は似て異なる種であり
犬は人間に飼われ狼は人間では飼い習わせない。
犬は雑婚であるのに狼は頑なに一夫一婦制を貫く。
この生き方はジークムントそのものという感じが。
するとワルキューレの九人の乙女の名も・・
ジグソーパズルのようにピタピタと収まり
戦場に立つバーサーカーが現れます。
ドイツ語の鎖帷子はbrunne
守りの要としてブリュンヒルデ。
あくまで推測ですがbrunneと言う単語の存在がワーグナーのワルキューレ達の名称の起点になったのではないでしょうか?
勿論一番重要なのは頭をガードするヘルメット系だがシールドをもたない状態ゆえ防御の起点として存在する。
そんな調子でラインゴールドも解析していったら。
ラインの娘は水の形態
神々は人間の視覚内の天体
それだったらその他も解釈してあげないと思い創作で以下に記します。
巨人は人の眼を驚かすような山岳及び霧に包まれた山
ニーベルングは北欧神話ではドワーフ侏儒と解釈するのが正解なのだが、
それでは少々つまらなく、イメージ的にはゴブリンが適当かと思えるので闇の世界に放逐された鬼、
土鬼にしました。
でも。
それが如何した?
に収束されてしまうので折角ワーグナーが用意してくれたパズルを解きほごす意味で、
表意文字を使える日本語に手直しし対意訳(かなり違訳)をくっ付けた形なってしまいました。
それが戦魂選女聖鎧や麒麟児英誉の題名です。
では此処の当て字列を挙げて行きます。
ワーグナーの場合表音文字を表意文字的に使用した節が見えるので以下に分類しました。
神々系→天体
ヴァルキュレー→狂戦士
フンディング+ヴェルゼ→動物
其の他・
当て字文字列
名称 |
説明 |
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ラインの黄金編 |
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ニーベルング |
土鬼 |
(つちくれ)土塊の塊を漢字分解し土鬼とする。どちらかというと北欧神話ではドヴェルグ(ドワーフ)侏儒が近いが取り扱いがゴブリンに近いのであえて鬼族と・・・ |
ニーベルハイム |
滞臓界 |
元ネタは仏教 |
リーゼンハイム |
墾轟界 |
上に同じ |
巨人 |
巨大な山岳の意の 文字を入れたのですが、WEB上では表現出来ません。 機会を改めて・・・・ |
第二夜ジークフリートでリーゼンハイムは何処であるかとミーメが流離い人(ヴォータン)に尋ねた所でも、世界の背に住む者巨人族と答えて表現しているので巨人族=山岳は粗確定だと思うが・・・・ |
ヴァルハラ |
天招殿 |
戦者の宮殿という意味だが選ばれし者のみなので招くという表現を入れた。 感覚的には天国に近いので極楽浄土とも当て字を入れました。 |
神々、精霊、巨人、侏儒 |
占星学的解釈を参考 |
|
ウォータン |
統智 |
水星として考える。 西洋占星学的解釈を付け加えると人間の知性象徴でもある。 ウォータンは一見野蛮で荒っぽい様に見えるが実は智略家。 シュメール占星術では7つの波動(七曜)の中央に位置し、彼の世と此の世の繋ぎ目でもある。 |
フリッカ |
護朔 |
月として考える。本当は対蹠地球クラリオン(ヤハゥエ)とでもしたかったが・・・・ |
フロー |
陽晴 |
太陽として考える。生命力とでも表現しますか。 |
ドンナー |
雷拡 |
木星として考える。 |
フライア |
悦春 |
♀金星として考える。 |
ローゲ |
虚火 |
♂火星として考える。彼の破壊願望は胸に秘めたまま進行する。 |
エルダ |
沃節 |
土星として考える。沃は豊かな大地、節は季節とかの時間の推移。 エルダの登場で七つの波動が完成する。 |
ファゾルト |
曖朧嶺 |
金星の影海王星として考える。 山脈の峰。霞が懸かった峰 |
ファフナー |
奇衝嶽 |
土星火星の影天王星として考える。 山岳。人目を驚かす様な奇岩で構成された山岳。 |
アルベリヒ |
魔太夫 |
太陽の影冥王星として考える。アルベリヒALB=ALP=妖精精霊妖魔等プラス「リッヒ」。 が、然し元々の意味は一般的な名詞に近く、グンターの様な確固たる名詞では無いのにも拘らず、日本語感では殆ど固有名詞化しているのでアライメントを修正する意味で直訳的な言葉で表した。 身も蓋も無い言い方だと妖精男・・・・此方の言い方のほうが解り易いだろうか? |
ミーメ |
傀尖 |
冥王星の月としたかったが傀儡として考える。 |
ラインの娘は水の形状が起源と思われるが占星学的知識が下地に在ったのではないかと思われる。 |
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ウオーグリンデ |
巻江 |
Woge→大波うねりから。 |
ウエルグンデ |
揺沙 |
Wäll→≒Well沸騰する、揺らぐ。 |
フロースヒルデ |
静流 |
Fliessen→流れる流動する。 古今東西ワーグナー文献の何処を探しても占星学的関わりを記している物は全く存在しないが(哲学書等が在るが)占星学を在る程度齧った者ならばカーディナル・フィックスド・ミュータブルと聞くとはっと思うはず。ラインの乙女は黄道12帯の三大区分の要素に叶うのではないかと。 |
ワルキューレ編 |
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ヴァルキューレ |
戦魂選女 |
そのままの文字を並べる。しかし日本語は単数複数の観念が曖昧なため単独のという意味は表現できず固有名詞を付け足す形となってしまう。 |
ジークムント |
守誉 |
本来ならば勝利という風にしても良かったがムント、ヴァルトの表記の統一性を持たせる為、ムントは守。ヴァルトは司とした。 |
フローヴァルト |
司喜 |
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フリームント |
守由 |
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ジークリンデ |
瑞誉 |
瑞は発現する光を生じるという事で。 |
フンディング |
豺章 |
豺狼=「山犬と狼」を表記する言葉なのでこれを使用する。フントは犬。しかも犬は雑婚。 紋章は元々ひとつの言葉なのですが、 章で(紋章)エンブレム、紋で(記章)ヘラルドリィというふうに分類。其れとも家紋(クレスト)の方がより正確かもしれない。 |
ヴェルズング |
狼紋 |
Wolf≒Wölと考える。狼に寄せて表記してある箇所も多いので問題は無いかと。犬に対して狼は一夫一婦制を頑なまでに貫く。 |
ヴェルゼ |
狼冶 |
ウォータンの地上での名前 |
血煙立つ、戦場にて神に祝福(勝利を約束)された(呪われた?)楯を持たない完全攻撃型の狂戦士 |
ヴァルキューレ |
戦魂選女 |
九つの名前を集めると、常に勝利を約束された盾を持たない完全攻撃型の神に祝された狂戦士(エインへリャル)が現れる。 カラーリングのヒントは九星占術を参考にしています。 |
ヴァルトラウテ |
闘緒 |
外側からスタートするとヴァルトラウテが長女になる。ヴァルは戦い。黄昏にも登場し重要な役目を担っているので位置的には長女か(Number
ONE)もしくは末っ子(Number
NINE) |
グリムゲルデ |
兇子 |
然しグリムゲルデとジークルーネも長女の可能性はある。グリムは凶暴。 |
ジークルーネ |
克魅 |
この3人が状況を示すため誰がトップに来てもおかしくない。ジークは勝利。 |
ロスヴァイセ |
魔騎 |
武器と考えるか乗り物と考えるか。ロスは馬。 |
オルトリンデ |
弓子 |
ロング・レンジ。オルトは矢尻。 |
ゲルヒルデ |
槍彌 |
ミドル・レンジ。ゲルは槍。 |
シュベルトライテ |
刃名子 |
ショート・レンジ。シュベルトは剣。 |
ヘルムヴィーゲ |
兜代 |
防御に移り順番的にはブリュンヒルデと同じ。 |
ブリュンヒルデ |
聖鎧 |
しかし体の守りとして盾を持たない完全攻撃型とするならば最重要と化す。 そしてブリュンネは鎖帷子。ヒルデ、リンデの統一を考えたが、最重要性を考え聖とつける。内側の順番からだとブリュンヒルデが長女となる。 ヴァルトラウテとブリュンヒルデで最初と最後の組み合わせではないかと。 |
グラーネ |
牙皇 |
Grandel(牙)という言葉より。 |
ブラウナー |
栗雄 |
雄の茶毛の馬(栗毛)が出て来るが固有名詞として文章中に取り回した方が自然なので。 |
グラウエン |
鳩羽姫 |
雌の灰色の馬(葦毛)なので灰色の表現の一種鳩羽色+姫 |
ジークフリート |
英誉 |
今一つ納得が・・・・意味的には勝利の平和だが。 |
神々の黄昏編 |
黄昏に関してはひねりが少ないと実感しています。 |
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グンター |
禅悠 |
グンターとグートルーネ二人ともGで始まるので |
グートルーネ |
良呪 |
そのままでんがな。 |
ハーゲン |
鋭茨 |
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ギービヒ |
双封 |
GibがTwinに対応 |
ギビフング |
双封家 |
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蛇足としてヴォ―タンの馬としてでしか表現されてないモノをスレイブニルとして固有名詞化しました。八極晃天と当て字しましたが、本家本元の北欧神話ではスレイブニル(スレイプニル)の本当の意味は「敏捷に滑走するもの」です。足が8本の灰色の馬なのですが、八つの光を放つもの(個人的見解ですが七色→無色(白色)+黒=灰色)に変更しておます。ボディ・カラーが灰色だと色彩的見栄えが少々迫力不足なのでクリムゾン・レッドになっていま。
麒麟児ジークフリートとした原案は寺山修司訳「ラインの黄金」の後書きがヒントになっています。
あそこでは「英雄ジークフリート」と書いてありますが、英雄とは一寸違うイメージだったので麒麟児を充てました。
(でもジークフリートは英雄の条件を満たしつつあるのだよなぁ。・・・・・・
父親を殺し、母親を犯すなど・・・正確には違うけど)
(義父は実際捌いてますし、第三幕では孫ではあるのだけれども実質父親のヴォータンを精神的に殺しているし、直接の母親では無いが名付け親であり母親の腹違いの姉であり精神的にも母親のブリュンヒルデと結ばれる、等など)
本家ドイツ語圏以外に日本語でこういう文字遊びが出来るのにそれを駆使しないのは宝の持ち腐れです。
大いに利用しましょう。
英語圏仏語圏ラテン語圏でもこの様な遊び方は出来ません。
当て字文化のある日本だけです。
従って自分流の当て字に固定するのは本意では有りません、
良い名称があれば今後の参考として取り入れていきたいと思います。
意図的に文字変えして意味通りを良くしたり、韻を踏んだり、悪意的に捉えています。
正確な訳では無いことを改めて言って置きます。
では本編をどうぞ。